• テキストサイズ

RUMBLE 【OP 原作沿い長編】

第17章 合流



「1ヶ月…半、くらいか」

アルコは楕円形の鏡に写った自分の姿を見ながら、この潜水艦を離れていた1ヶ月と数週間を思った。
ミホークともちゃんと話せたし、まさかいるとは思わなかったので予定外だったけど、ゾ口とも少しは向き合えた。

その間も、口一を思い出さない日はなかった。それほどまでに口一の存在が自分の中で大きくなっていたのか。

離れていた間に気づいたのは、自分が認識していた以上に膨らんでいた行き場のない感情。


『好きだ』なんて 言ったら

応えてくれるんだろうか

離れていくんだろうか




──── いや、やっぱり言えそうにない


アルコは口一に背を向けたまま、聞こえるか聞こえないかの声で、小さく独り言をつぶやいた。返事が不要な独り言。


「………寂しかった」







「ああ」


空耳のようなそれにアルコは驚いて振り返り、ベッドの上のもぞもぞとした膨らみを開いた瞳で見つめた。


「………………」


ベッドに戻り、するりと口一の隣に滑り入った。かぶっているシーツをつまんでめくり、上から顔をのぞきこむ。


「やっぱり 言葉責め『られる』のは、イヤ」


「なんなんだ」


口一の背中でけたけたと笑うアルコ。


「部屋に、戻っていいよ」

「………気が向いたらな」


アルコはほほえみ、タトゥーのあるその背中に満足そうに身を寄せた。


/ 834ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp