第17章 合流
「………………怒った。しないよ」
「くっくっく。悪かったよ」
「絶対、しない」
「わかったから、傷だけ見せろ」
「………服、着てよ」
「………………………」
もうひとつほうの空いているベッドにあがると、ローがため息をつきながらタトゥーをさらした身体のまま追いかけてきて、アルコの着ているパーカーのジッパーを勝手に下げる。
服から腕を抜くと、下着姿にまだ痛々しい生傷が何本か残った身体がさらされた。
深い傷は、3つ。
ゾロからの腕の傷。
ゾロとの闘いを止めさせるためにミホークが放った脇腹への傷。
ミホークとの稽古で負った肩の傷。
肩の傷だけはまだ新しく、縫合された糸が痛々しい。残りは1週間以上前のものなので、激しく動かさなければ、という状態だった。
しかし、3つとも想い出深い傷で、治るのが惜しいような気すらした。
いつからこんなM気質になったのか。
いや、これは“敵”から受けた傷じゃないからか。
その傷を見て、ローは嫌そうな顔をした。
(あ、引いてる)
アルコの胸がズキンと痛んだ。
しかしローは実際は傷ではなく肩の縫い目を見ていた。
「下手くそだな。誰がやったんだ」
「………………さぁ」
海軍の軍医か誰かだろう。アルコは海軍の施設に運ばれたことも縫合などの手当てされたことも、意識がないままの出来事だったのでわからなかった。