第17章 合流
なごやかで騒がしい宴会は続いた。
マズくて臭い薬のおかげか、しばらくすると身体の痛みがやわらぐような感覚に包まれた。
自分の肩に重い頭を預けるように、大きく首を傾けて、ぼんやりとクルー達の楽しそうな会話の中に身を置いていた。
一度船を降りたことで、クルー達のいるこの場所が自分にとって貴重なものだという感情が、前より強くなっていることを感じる。
(あぁ、潜水艦に帰ってきた。なんか、あったかい。マイホーム感)
アルコは首を傾けているので、片方の首筋があらわになっている。そこに張りついた黒髪を、ローが後ろから指で はらった。
アルコは、とくにそれを気にする様子もなく、着ている長袖のパーカーの上から、下着の肩紐を直した。
ただ、それだけのこと。
それなのに、その一連の二人の動作を見て、クルー達は一人残らず赤面した。
「あ、アルコ、まだ傷治ってないんだろう」
「疲れてるなら、そろそろ休んだら」
クルー達の赤面に気づかず、突然部屋に戻るように促され驚くアルコ。くちばしのように唇を前に突き出して不満そうにするが、自分がちゃんと身体を休めず ここにいることで皆に迷惑をかけているのかもしれないと思い直した。
(それに、そろそろ男同士、水入らずで話したいのかな)
寂しさとあたたかさ同時に感じつつ、素直にクルー達の言葉に従う。皆におやすみを告げてからリビングを後にした。
その寂しい背中を、ローが追いかける。
あら
寂しいって思ったのを、子供っぽく表情に出してしまって、ローに気を遣わせてしまったか
でも、追いかけて来てくれる
『本当は』優しいところ
大好き