第17章 合流
潜水艦に戻ると、クルーのみんながあたたかく迎えてくれた。
ベポにきつく抱きしめられ傷がうずいたが、その痛みすら心地よかった。
そこまでMではないハズなんだけどな。
熱が下がるまでは横になっていろ、とローに言われた。おとなしく寝ていると、翌日には高熱はすっかり引いた。
傷をいたわりながら恐る恐るシャワーを浴び、何か飲み物を飲もうとそのままリビングへ行った。そこでは8人くらいのクルー達がわいわいと晩酌をしていた。島に上陸したクルーもいるので、全員ではないがベポ、シャチ、ペンギン、ジャンバールなどのメンバーは船に残っていたようで、酒盛りをしていた。
「よお、アルコ。一緒に飲もうぜ」
よけて席を空けてくれたジャンバールの隣に座る。渡されたウィスキーの入ったグラスを高くかかげると「おかえり~」という声があがる。
「ありがとう。皆もお疲れさま。新聞見たよ! 話、聞かせて」
そう言うと、世間では『ロッキーポート事件』と呼ばれている出来事について、大げさな身振り手振りを加えた武勇伝が始まった。
ペンギンの饒舌な語りに、シャチの明るい笑い声やベポのキビキビした動きを交えた興奮した相づち、ジャンバールの冷静なツッコミなどが行き交った。アルコは、新聞の報道と事件の真相はずいぶんと違うことを改めて感じ、グラスを傾けながら ふんふんと興味深く聞いていた。
そう言えば、酒も久しぶりだ。
クライガナ島での最初の夕食以外、修行中はずっと禁酒だったので久しぶりの酒の味を噛みしめていた。
すぐに身体が熱くなってくる。酔いがまわるのが早そうなので、舐めるようにチビチビと飲んだ。