第17章 合流
「ここは面倒くせェし、居心地も悪ィから、船に帰るぞ。荷物はこれだけか」
そう言ってローは、ペローナからのザックと竪琴を肩に提げた。アルコはベッドからゆっくりと立ちあがり、扉へ向かおうとするが、ローは窓辺から離れない。
「行かないの?」
「行くぞ。来い」
そう言うと、窓辺でアルコの腰を抱き寄せる。
「え。飛ぶの? ここから? まさか、あそこまで??」
「おれも遊んでた訳じゃねェ」
ここから潜水艦のある港までは数キロは優にありそうだ。
ローは少し呼吸を置いてから、
巨大な“ROOM”を発動した。
集中しているのだろう。抱き寄せられた手に力がこもるのを感じる。
これは………しょうがないよね。
必要なことのハズ。
そう心の中で言い訳しながら、ローの胸に顔を寄せ、真剣な横顔をチラリと盗み見てから目を閉じた。