第15章 in the rain
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墓参りから帰り、シャワーを浴びた。朝食の時にミホークは、ゾロとアルコに農作業をしろと言い渡した。
城の東側にミホークが作った小さな畑。そこには、すでに少量のニンジンとキャベツが植えられていた。
ここをさらに開拓しろ、ということか。
ゾロはこの島で修行を始めてすでに1ヶ月以上経つが、基本的には日々 ヒヒ達を相手に実戦と自主鍛練しかしていない。
ミホークと剣を交えることはおろか、何かを教えてもらったことも、まだ一度もないらしい。
アルコがミホークと暮らしていた頃も、基本的には似たようなものだった。教えてもらったというよりは、やりたければ勝手に覚えろという感じだ。
ミホークを見る
真似をする
自分で何かをつかむ
話をする
やってみる
自分で何かをつかむ
・・・
その繰り返し。
「話をする」タイミングも内容もミホーク次第で、こちらから教えを乞うても、望む答えが返ってくるとは限らない。
ゾロもそれをわかっていることが、昨晩の食事の時の態度や座席にも表れていた。
ゾロは農作業という内容はどうあれ、何かをやれとミホークから指示を出されたことが嬉しそうだった。
ミホークは、時々ただそれを見ているだけ。
ペローナは「お前ら、いいように使われてるだけだぞ」と冷やかしに来るだけ。
そんな健全な日々が1週間が続いた。