第14章 分岐
「抱くぞ」と短く言い、返事がないことを承諾ととらえる。脱がせる時に少し微笑んだ気がした。
下着姿にしたアルコを、処置室のベッドに座らせた状態のまま足を開かせる。
内ももにも赤い華を咲かせ、下着ごしにクリトリスを軽くひっかく。足に舌を這わせながら続けていると、白く無機質な処置室のベッドに女の匂いが広がった。小さく声をあげ始めたのを確認しながら下着の横から指を滑り込ませると、身をよじり避けるように「もういい」と挿入をせがまれる。
相変わらず濡れやすいことに少し物足りなさを感じるが、無理をさせる訳にはいかない。前日のコテージでお預けをくらっているので、もう限界だった。
座ったままのアルコを、尻と太ももから抱えあげ、腰の患部を気遣いながらゆっくりと挿入する。
立ったまま繋がる体位は、重力も手伝って挿入が深い。アルコの身体は宙に浮いているため必死に首筋にしがみついてくる。密着率も高く、めまいがする程の刺激だった。
キスをねだられ、それに応じると甘い声とともに中がうごめく。まるで機械のスイッチのように、口づけと膣内の締まりが連動しているので、揺さぶりも忘れて唇を貪る。
軽く達したのだろう。潤滑液がどっと増え、身体の力が抜けている。「今日は ここまでにして欲しい」と言うので、そのままの体勢でいくらか突き上げ、果てた。
うつぶせに寝かせ、患部を確認するとぷつぷつと血がにじんでいた。清潔なタオルと抗生剤で処置し、大丈夫かと声をかけると笑顔を向けられた。
もっと強く激しく抱きたいという気持ちが、罪悪感に変わる。