第14章 分岐
翌日、船で珀鉛病の2回目の治療をした。バンドの彼らと一緒なので竪琴を弾くから腕はやめてくれと言う。
バンドの興行につきあって稼ぐ気でいる。どこまでもたくましいヤツだ。
腰の部分の珀鉛を少量だけ取り除いた。
楽そうな幅広のズボン少しずらして、うつぶせに横になるアルコ。
尻の隆起と割れ目がチラリとのぞいていて、処置中に気になったが、触れることはしなかった。
「動くなよ」
仕上げとばかりに、患部の横の腰骨あたりに口づけ、強く吸い上げる。アルコはうつぶせのままこちらを見ず、治療だと思っているようなので、同じように背中、尻にも跡をつける。
「っつっ。── え。ちょっと、何やってんの」
「どこにいても、お前は『おれの患者』だからな」
「……そんなことしなくても、私の身体は」
腕を取り上げ、にらみながら二の腕も吸い上げる。キュッという濡れた音とともに赤い跡を残す。
「はぁ~、やめてよ。そんな子供っぽいことすんの」
「……なんだと」
身体を起こし、こちらを向き直ったアルコに強引に口づけて、口内を犯す。
どちらのものかわからない程に唾液が潤滑し、唇までぐちゃぐちゃになってくる頃には抵抗も薄れていった。