• テキストサイズ

RUMBLE 【OP 原作沿い長編】

第13章 表と裏




その日の夕方


ベポ達数名を船番として残し、ロー達は酒場へ繰り出した。


「アルコは?  そういや、見てねェな」


問いかけたのは頭の後ろに両手をやり、だらだら歩いているシャチだが、ペンギンはむっつりと黙ったままのローに対して説明するように答える。


「なんか、開放的な島だからおれ達に気ィ遣ってるみたいで……。金貸してとか言って、どっか行った。夜には帰るって」

「………………」


通りを行き交う浮かれた男女の間を、生ぬるい夕方の風が通りすぎる。

ペンギンはベタつく首を手でこすった。

(勘弁してよ、キャプテンそんなオーラじゃ女も寄ってこないっしょ)



微妙な雰囲気の一行は、ビーチ沿いの大きな店にたどり着いた。

天井が低いが、ビーチ側の壁が取り払われているので開放感があるその店には、前方にドラムセットとグランドピアノが置かれた低いステージを備えていた。
ステージの両脇には南国リゾートの雰囲気を演出する葉の大きな植物がわさわさと飾られている。

藤を編んで作られたテーブルや椅子には、水着のままの若い客が多く、騒がしい。客が飲んでいるものは、果物や無駄な装飾がついた色鮮やかなカクテルが目立つ。


「おぉ~、なんか女が好きそうな店だな~」


シャチは嬉しそうだが、ローには騒がし過ぎる。


『他の店に』


そう言い出すか迷った一瞬のスキに、後ろから聞き慣れた声が聞こえた。


/ 834ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp