第13章 表と裏
「逆ナン?」
「まぁ…そんなトコだね」
「えぇっ?! ……凄いね。ローってもしかして、モテるの?」
「そりゃあ……お前。まぁ、でも最近は、どうかな………?」
「………………」
──── 驚いた
ほんっとに驚いた
黒いシャツをはだけて
惜しげなくさらされた上半身にタトゥー
細身のジーンズ
暑いのでサンダルを履いていて
いつもの帽子をかぶっていない
今となっては、抱かれてもいいと思っている程度には魅力的だと思うが、ローに初めて会った時の印象は良いものではなかったハズだ。
じゃ、自分の状況で
『イケメンにオークションで買ってもらえた、ラッキー! 奴隷がんばるぞっ☆』って思う女がいるってことか。
アルコには、とても信じられなかった。
確かに、最近のローは出会った頃の『ヤバさ』が薄れたように思う。でもそれは、ローの内面を知ったからだと思っていた。
それに昔のローを知らないアルコには、ペンギンの曖昧な『最近はどうだか』の意味が よくわからなかった。
「たれてる、たれてる」
アイスが溶けて肘をつたっていることをペンギンに指摘され、我に返る。
「アルコは泳がねェの?」
「う~ん…………」
ペンギンは、自分で質問しておきながら『しまった』と後悔した。
Tシャツに薄手のアームカバー
ジーンズにサンダル
引き締まった身体にフィットした彼女の格好は、それはそれで健康的な色気が感じとれないこともないが、あちらの女達の“丸出し感”とは程遠い。
彼女が水着にならない理由を知っているペンギンは、ひょっとして傷つけてしまったのではないかと心配するが、アルコはまだその前の話題に心を奪われているようだった。
「心配すんなよ。あの女達は、たぶん『プロ』だ。キャプテンに…っていうか、おれら一団にだろ」
「え、『プロ』??!!」
──── 余計、驚くわ
プロの女が、向こうから買ってくれって来る訳?!
スゴいな、海賊の世界は
いや、ルフィの船とは大違い
まぁこれだけ男が集まってれば、いい金づるか
しかし…う~ん、海は広い
ねぇ、おじさま