第13章 表と裏
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アルファ島でキッド達と共闘し、6人の賞金首の“心臓”を手に入れたロー。一行は、更なる情報と賞金首を求め島を出港する。
一週間程度の航海の後、海軍本部とレッドラインにより近いベータ島に上陸した。
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ベータ島 海岸
ビーチの端から伸びる長い木張りの桟橋。所々に鉄製の赤い支柱が丸い頭をのぞかせている。
潜水艦は長い桟橋の先端に停泊した。
朝から夏の日差しの予感。
透明度の高いセルリアンブルーの海の上には、負けじと青々と晴れた空が大きく広がっている。
長い桟橋のつけ根に広がる島には、白く眩しい砂浜と生い茂る ヤシやソテツ。開放的な格好の男女が、ビーチに寝ころんでいるのも見える。
この島は、夏島 中の 夏島 だ。
多くのクルーが、半裸になり海に飛び込んだ。
『海に入るなら、船の手入れしとけ』
それが“船長命令”だったのだが、ほとんどのクルーはとても作業しているとは言えない。潜水艦の周りで、泳いだり 潜ったり はしゃいだりしている。ジャンバールだけは、大きなタワシで船体をごしごしと こすっていた。
それを桟橋の上から見ているのは、アルコとローとベポ。ローは能力者特有の事情で海には入れない。ベポは暑さで海までもたどり着けないのか、地面に ぐでんと のびている。
そこへペンギンが冷たいアイスとビールを買って戻ってきた。
「ありがとう」
ペンギンが、重たい音をたてて金属製の箱を置いた。大きな氷が入ったその箱から、アルコはアイスを、ローはビールを取り出す。
「キャプテン、来てるよ」
ペンギンが後ろを親指でくいっと指差した。
そこには、開放的な格好をした女が2人、谷間やら脚やらを放り出した格好で立っていた。
「ハァ~…。アルコが見えねェのか」
「え、なに?」
アルコは、ペンギンに肩を持たれ「いいから いいから」と言いながらくるりと背を向けられた。