第12章 a half one
ランプの明かりを直接見ないようにベポの後ろに隠れていると、徐々に目が暗闇に慣れてきた。
「天井高いね、見えない」
ベポがランプをかかげるが、明かりが少し広がるだけ。
音の反響具合からも、相当広そうな空間だ。
「空気がこもっている感じはしない。どこかで外と繋がっているんだろう」
「う~ん、方向的には、こっちかな」
ローとベポのほうが、探索する気が満々のようだ。
ローを先頭にベポ、ベポにしがみついているアルコ。キッドとキラーが後から続く。
岩の裂け目のような空間をすり抜けながら歩く。
途中、手をついてよじ登るような急勾配を抜けると、再び大きな空間に出た。
ローは立ち止まり、岩を拾って観察し、こすったり匂いをかいだりしている。
ローに続いて立ち止まったベポとアルコにキッドがドンとぶつかった。
「お」
ピィ ──────── ン
キッドの胸のあたりについている尖った装飾が、アルコの背中に担いでいた竪琴にひっかかり、『ミ』の音をはじきだした。
「?!!」
視界の端で、何かが光る。
しかしそちらに目を向けると、そこは暗闇。
「今のは、なんだ」
全員が淡い光を感じとったようだ。
「ベポ、消せ」