第12章 a half one
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島の裏に周り、潜航したまま30分ほど海中洞窟を進むと、暗く大きな地下洞窟空間に浮上した。
降り立ったのはキッド、キラー、島の地図を持ったベポ、そして監視と探索のために同行するローとアルコ。
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洞窟内は光が一切なく、潜水艦のサーチライトで照らされた細い光の筋だけが浮き上がる。ライトで照らされた先には、ベージュの濡れた土壁と切れ目のような暗闇が口を開けている。
洞窟に降り立ったベポは、潜水艦の近くの水にバシャバシャと手をつけ、その手をペロリと舐めた。
「うぉっ?! このクマ汚ェな!」
「汚いクマですいません……。」
キッドに言われてしょげているベポ。
ヒドイこと言うキッドを無視して、
しょげるのもいつものことなので無視して、
アルコは声をかける。
「甘いの?」
「うん。やっぱり汽水だね。海水と地下水が混ざってる。ミネラルも多い」
アルコも指ちょんとをつけて、舐める。
海水のように潮辛くはないが、ほんのりしょっぱく、後に甘い。
「ほんと」
その様子を見ていたキラーも同じように指を水につけている。どうするのか気になり見ていると、その指を仮面の穴に入れて、器用に味わった。
「………………」
(……この人、おもしろいな)
「おい、ライトを消せ。眩しすぎて他が見えねェ」
ローが潜水艦に向かって指示すると、バサリッと音がして明かりが消される。
ウ──ン と下降音がして、潜水艦が待機状態となった。
「あぁ! 待って待って」
暗闇の中、ベポが持っていた小さなランプに手探りで火を灯す。