第12章 a half one
「………そいつ、本当にいるのか?」
しばらく考え込んでいたローは、ある推測を口にする。
「複数犯、もしくは元々存在しない。どんな犯罪もそいつのせいにすれば、誰でもやりたい放題」
「「「………………」」」
ベポ達は『なるほど』といった顔で黙り混む。
「どんな女が狙われてるの?」
アルコが突然、ローの推測を無視して切り込む。
「どんなって……そこまでは………」
「ベポってさ、私の匂い追える?」
「お前………やめろ」
ローは静かに怒りながらアルコを制止するが、アルコは笑顔を崩さない。
「念のため、確認よ」
しかし、そうは言っても事態はお手上げ状態。
沈黙が流れるリビングに、ばたばたと足音を鳴らしてひとりのクルーが甲板から降りてきた。
「残り2人の
“億超え”が来ている」と ────