第12章 a half one
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潜水艦内
リビング 兼 作戦室
「かなり大物も………“億超え”もいるね」
ベポがそう言うと、ローとアルコは顔を見合せた。
『王下 七武海へ加入する』
クルー達は、この“船長命令”を意識して島内で行動していたのだろう。
全員揃ってはいないが、ローがリビング兼作戦室となっている艦内で一番大きなこの部屋に入ると、次々にこの島の情報を持ち寄る雰囲気になり ベポの発言に至る。
「あいつは………ナシだ。少なくとも、今は…」
「キッドのほうッスね」
「「『の ほう』??」」
シャチの発言に驚き、ローとアルコは思いがけずハモってしまう。
(仲の良ろしいことで)
そんな冷やかしが聞こえてきそうなニヤニヤしたクルー達の目線を、ローの眼光が一蹴する。
「…もうひとり いるのか」
「今、この島にはキャプテンを含めて“億超え”が4人」
ペンギンが3枚の手配書をテーブルに置いた。
『EUSTASS CAPTAIN KID 315,000,000-』
『KILLER 162,000,000-』
『GAMMA 100,000,000-』
置かれた手配書はキッドのもの。
キッドの仲間のキラーのもの。
そしてもう1枚は、見たこともない“奇妙な”手配書だった。
「なんだコレは」
「“陽炎(かげろう)”のガンマ。姿を見たものはいない」
その手配書は名前と金額だけのもので、顔写真の部分はポッコリと空白だった。
「元・海賊。数年前からこの島に住みついてるらしいッス」
「盗み、殺し…とくに女。姿を見せず、アジトもわかっていないらしい」
「正体がわからないけど、被害が大きくて頻繁すぎるし政府もやむを得ずって感じだね~」
「……………」
不確か過ぎる情報
やっつける前に探偵が必要そうだ。