第7章 シンドリア
部屋を出た途端はぁ……とため息が漏れる。
「ジャーファルさん、笑顔が引きつってましたよ。」
そう笑いながら歩くヤムライハに「ハハッ..」と返すと先程のことを振り返る。
王に言われたことをずっと考え続けても、女性に好かれようとしたことなんて無かったため何をしたらいいのか分からなかった。
優しい言葉をかければいいのか、花束でも渡せばいいのか……
朝食の時間になり席につくが、周囲の声が聞こえなくなるくらいにもやもやと考え込んでいる時に彼女はやって来た。
明らかにシンの好みが全面に押し出された肌の多く見える服。
一国の皇女がこの服を着ることを侍女達は否定しなかったのだろうか……と考えていると、彼女がこちらまで歩いてくる。
見ると彼女のためであろう空席が自分の近くにある。
シン……あなたって人はどこまでも…
慌てて立ち上がり、精一杯の笑顔で彼女の椅子を引いた。