第7章 シンドリア
シンドリアで出される料理は何もかもが美味しい。
特にお気に入りは今食べているこの黄色い果実。
初め1口食べてその美味しさに驚いた。
煌帝国でも食べられるものなのかな。
母国にその果実があるのかすら私にはわからない。
食べたことが無かったそれは、口に入れる度に口に甘さが広がって笑みがこぼれる。
手が止まらなくなり、みんなが話しに盛りあがっている中
1人黙々と食べ続ける。
「パイナップルはお口にあいましたか?」
横からかかった声にハッとして視線を上げると、
微笑みながらこちらを見つめるジャーファルさん。
「あ、えっと…美味しいです。」
そっと隠すようにフォークを置く。
「よろしければいかがですか?」とジャーファルさんが
自分のお皿にある果実を差し出してくれたが、
おかわりするほど欲張りと思われたくないのでお断りした。