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君と見るセカイの色は【マギ】

第8章 はじめまして




小さな少女は額にたくさんの汗をかき、俯きがちに立っていた。

すると、少女は小さく震えながらほそぼそと口を動かす。

「は、初めまして。第九皇女…練紅玉と申します。
こ、この度は煌帝国とシンドリアとを繋ぐ大切なお役目としてお姉様が来てくださったこと、とても心強く感じております…。」



目を合わせようとしないまま始められた挨拶よりも、カナはその名前に涙が滲んでいた。




紅玉だ……紅玉。ああ、やっと会えた。
やっと顔を見れた。この日をどれだけ望んでいたか。

幼い頃の唯一の友達だった。


カナが懐かしさに浸っていると、紅玉が泣きそうな顔を上げた。

「お、お姉様。挨拶が遅れて申し訳ありませんでした…。」



カナは喜びの反面、少し驚いていた。
…彼女こんな感じだったかしら。

「こちらこそ、挨拶が遅くなってごめんなさい。紅奏といいます。」

カナが笑ってそう言うと、紅玉は目を丸くして固まってしまった?



「怒らない…のですか?」

「どうして怒るのですか?私も悪いのに。」



扉越しではなくて、直に顔を合わせることで初めてわかった。この子は…紅玉は肩身の狭い思いをあの頃からしていたのかもしれない。


オドオドと戸惑う姿が、初めて紅炎と出会った時の自分と重なる。


「ねえ紅玉?私たち年齢も大して変わらないのだから、敬語は止めませんか?」

「え……でも……」

紅玉は斜め後ろに控えていた夏黄文をちらりと見る。

私がカナだと言えてしまったらどれだけ気持ちが楽になることか。

紅玉は今の私を知らないところか、結局は顔もお互いに見たことがない友達だった。



けれどその友達でもなくなってしまった。

ならば今からでも、あの頃みたいには難しくてももう一度紅玉と仲良くなりたい。



「よかったら、私の話し合い手になっていただけませんか?
シンドリアに来てまだ日も浅いし、正直心細いの。」



懐かしい紅玉のあの絞り出したようなか細い声を今でも鮮明に思い出せる。

「は、はいっ!よろしくお願いします。紅奏お姉様!」


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