第4章 光さす
カチャ、カチャと音を立てて、もはや体の一部になっていた枷が外される。
「もうここからは出られないと思ってた……」
カナは床に転がる枷を見て、外に出てしまった不安と出られた高揚感が入り交じる複雑な気持ちになっていた。
「こっちだ」
案内する気があるのかないのか、2人はどんどん先に歩いていってしまった。
もうずっと歩いていなかったせいか、立っているだけでもふらつき、数歩歩けば足が震え息が切れる。
「あぶなっ」
よろけた先にあった柱に体を預け、切れた息を整える。
顔を上げると、そこは中庭だったようで。
すーっと暖かい風が吹き抜けた。
青青と茂る葉。
晴れ渡る空
小池の水面がゆらゆら揺れている。
どこからか鳥の声も聞こえてきた。
何年ぶりだろうか。
外はこんなにも色鮮やかだったとは。
こんなにも光が眩しいのか。
「何をしている。はやくこい」
響く低音の声にハッとして、中庭をあとにした。
「ここだ。終わったら俺の部屋に来い」
行き着いた先は木の扉。
知ってる。ここは風呂だ