• テキストサイズ

愛に焦がれて眠る【ONE PIECE】

第1章 兄妹の絆


それからルーミーは山賊の件もあり山に行くのをやめた。
エースには会いたかったが恐怖心の方が勝ってしまったのだ。

そしてルフィとマキノの酒場でシャンクス達を待っていると再び山賊たちが現れた。

そして酒を飲み始めるとシャンクス達を侮辱し始めた。
それに最も怒ったのはルフィだった。

そしてルフィは山賊たちに外に連れていかれてしまった。

「ルーミー!危ないからここにいなさい!」
「マキノさんはどうするの?!」
「助けを呼んでくるわ!」

マキノも後を追い外に飛び出した。
ルーミーはどうしよう?と慌てるだけだった。
大切な片割れがやられちゃうの?
嫌だ!嫌だ!嫌だ!!
そんな時思い出したのはシャンクスの顔だった。
ルーミーは全速力で港へと向かったのだった。

「シャンクスさーーん!!」
そしてシャンクス達はちょうど港に帰っていていた。
「どうした?そんなに慌てて…」
「ルフィが山賊達に殺されちゃう!!」
ルーミーはそう叫ぶと泣き崩れた。
シャンクスはしゃがみこみルーミーの頭に手をのせた。
「必ず助ける」
そう言って仲間とともに町へと向かった。


ルーミーはその場に崩れたまま己の無力さに初めて嫌気がさした。

すると山賊のヒグマとルフィが港にやってきて小舟で沖に出ようとしていた。
ルーミーは近くにあった宝箱の中の短刀を取り出すと2人に向かって走っていった。
「ルフィを離せ!!山賊がぁぁ!」
そして短刀を振り回す。
「おっと当たるわけないだろ。そんな攻撃で」
ヒグマは短刀を持っているルーミーの腕を捻り上げるとその場で腕の骨を折った。
「っ…」
声にならない痛みが襲う。
「お前もこのガキの後、じっくり殺してやる」
そしてルフィを連れて沖に出てしまった。


ルーミーは痛みよりも更なる無力さを感じて涙が止まらなかった。
そして腕の手当てをしてもらうまでずっと声を殺して泣き続けた。
/ 25ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp