第2章 3人のお兄ちゃん
「3人が帰って来ない」
「いつものことじゃねぇか。どうせ3人で悪さでもしてるんだろ」
「でも必ず日が暮れる頃には帰ってきたのに」
「寝てりゃ帰ってくるよ」
ダダンに言われ仕方なくルーミーは基地に戻って寝ようとするが嫌な予感がして寝付けなかった。
すると夜中に外がやけに騒がしく外を見るとグレイターミナルが燃えていた。
しかしグレイターミナルを知らないルーミーはそのまま基地からその場所を見つめていた。
翌朝になっても帰らない3人を探しに行こうとダダンの家に行くと傷だらけのルフィが横たわっていた。
「ルフィ…なんで…エースお兄ちゃんは?サボお兄ちゃんは?」
混乱するルーミーに周りの大人は事情を説明する。
ルフィは涙を流しながら立ち上がろうとしている。
「エースとダダンを探しに行く」
「無茶言うな!!」
「…私がダダンさんとエースを探しに行く!」
ルーミーが家を飛び出そうとしたがドグラに止められる。
「何言ってる二!それこそエースやダダンに合わせる顔が二ぃ!」
「でも…でも…知らなかった自分が情けない!強さと知識があれば少しは何かできたかもしれないのに!!」
ルーミーは泣くしかできなかった。
するとドグラはルーミーの手を取った。
「そこまで言うなら見にいく二!この国がここまでする訳を!」
そうしてドグラとルーミーは街のほうへと向かった。