【ワンピース】貴方の側で【パウリー】(※設定修正加えました)
第2章 こんにちは、愛する人
1番ドック内に入ると今朝の事もあり職人達がざわつく。
それに居心地を悪くしたパウリーは職人達を集め
簡単に昨日の出来事から今朝の騒ぎのことまで掻い摘んで説明した。
中には「せっかくこれでパウリーさん、ギャンブル辞めると思ったのによぉ…」残念がる職人も居て、どんなに心配されてるんだと呆れのため息が出た。
しかしその後、テキパキと職人達に指示をだす彼は
やっぱり《職長》の名が相応しく思えた。
「パウリーさん」
「オウ、どうした?」
「昨日修繕を終わらせたあの1隻なんですが…」
「あぁ、あれか……」
私は黙ってその姿を眺める。
「いいなぁ」、純粋にそう思った。
パウリーだけじゃなく、ここの職人達は全員眩しく見える。
まるでウキウキと、少年のように。目を輝かせて。
自分のやりたい事にすべてを注いで、感謝されて、憧れられて。
私には、到底届かない。
『………っ…』
「おい」
『!!な、何?』
「今から依頼人との立会だ。オメェもこい」
パウリーに促されて私は彼の後を追う。
その先には中型の1隻の船があり、
依頼人らしき人達が数名近くに立っていた。
パウリーを見るなり笑顔で声をかけてくる。
「おぉ!パウリー!いつもありがとうな」
「おお、おやっさん。まぁ、気にすんな」
「こうも修理を何度も頼むのは迷惑だとわかってるんだけどよ、何十年も一緒に漁をしてると、どうも愛着が湧いちまうからいけねぇな」
「コイツはまだ走れるさ、修理する度にそう思える」
「俺もコイツも歳だからなぁ…現役引退をそろそろ考えねぇと」
「まだピンピンしてる癖に何言ってんだよ」
話を聞く限りおじさんは常連で、この島で漁師をしてるらしい。
嬉しそうに船のことを話すおじさんは幸せそうだ。
見ているだけで微笑ましくなり、私はくすりとにやけてしまった。
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その後も私はパウリーと色々な現場を周った。
『ねぇ!次はどんな現場に行くの?』
「オメェ…楽しいのか?」
『うん!』
色々な現場を周るうちに船それぞれに個性があって
乗る人もそれぞれ理由は違えど
自分達の船を家族のように思っている
様子が見て取れて純粋に楽しかった。
パウリーはそんな私の様子が意外だったのか
不思議そうに私に尋ねてきた。
「ならいいけどよ…」
私は日没までパウリーと一緒にドックを見て回った。
