【ワンピース】貴方の側で【パウリー】(※設定修正加えました)
第2章 こんにちは、愛する人
「…………」
『…………』
1番ドックに向かう為に先程の部屋をでて
シルトとパウリーは黙って歩いていた。
先程の騒ぎの事もあり、なんだか一緒に居るのは
気まずいのだが、こうなってしまった以上仕方ない。
「………はぁ…」
『…ちょっと、ため息つかないでよ』
「これがつかずにいられるかよ…
何で男の職場に女を連れて行かなきゃならねぇんだ」
先程から繰り返しパウリーの口からでるこの台詞を
シルトは聞き飽きていた。
シルト自身も、まさかパウリーと
一緒に行動するとは思っていなかったので戸惑っていた。
しかし、正直パウリーで良かったのかもしれない。
タイルストンさんは声が大きいし、一日ずっと
一緒に行動となるといろんな意味で疲れそうだ。
それにルッチさんとカクさんとは
なんとなく二人っきりになる事は避けたかった。
何故かはわからないが、直感というヤツだ。
そうなるとパウリーかルルさんの2択になる。
今朝の騒ぎで居づらいのもわかるが
寧ろその騒動のおかげで少し打ち解けたとも言える。
『…やっぱり船大工って女の人居ないの?』
なんとなくパウリーの台詞から思った事を聞いた。
「ん?まぁ、ウチ(ガレーラ)には居ねぇな。
そりゃ世界中を探せば居るだろうが…」
『ふーん…』
「船大工ってのは肉体労働だしな。
昔から肉体労働は男の担当ってことだ。」
『船大工になりたいと思う女性もいるでしょ』
「なりたいって思いは否定しねぇよ
だけど男と女じゃできる事は変わってくる。」
『…でも、なりたいものになれるなんて素敵じゃない?』
パウリーはそういったシルトの顔が少し曇ったように見えた。
「オメェにはなりてェもんとかないのか?」
『!』
パウリーからの質問が意外だったのか
シルトは驚いたように視線をパウリーに注いだ。
黄昏を思わせる彼女のオレンジ色の瞳に
パウリーは少したじろいだ。
「あっ…いや、別に深い意味はねぇけど…」
俯いてしまった彼女に少し焦る。
何かまずい事を聞いてしまったのだろうか。
そんな事を思っていると彼女から小さな声が聞こえた。
『…………せ………』
「…は?」
聞き取れなかったパウリーは聞き返す
『………幸せ』
その言葉にどんな想いが詰まっているのか
パウリーが知るのは、もう少し先の話…