第2章 急接近
《智side》
あーまずい。このままでは、こいつの思惑通りになっちまう。
目の前でこんなイケメンに見つめられて平気でいられるわけがない。
どうにかしてどいて欲しくて、上目遣いで訴えかけてみる。
逆効果だよ!byにの
もー。櫻井からの❤️の視線が痛いよ…
俺もこんな💙目になってたらどーしよー。
そんなことを思ってたら、なにやら聞き覚えのある声が聞こえた。
この声はにのだ!
「にのー!」
渾身の力で櫻井を押し除けて、にのに飛びついた。
そしたら、にのの隣にいた人に声をかけられた。
「大ちゃん可愛いね!」
「大ちゃん?」
「あっ、ごめんね。嫌だった?」
「うんうん。びっくりしただけだよ。」
「よかったー。俺は相葉雅紀っていうんだ!よろしくね!」
「うん。おいらは大野智だよ。よろしくね!」
「俺は松本潤。よろしく。」
「よろしくね」
うわぁー。2人とも近くで見てもすごいイケメンだー。
「そうそう!俺らも一緒に弁当食べていい?」
「うんいいよー」
にのは、ほんとにいいの?って顔で見てくる。
いいのいいの!
「翔くんも一緒に食べるでしょ?」
え?
「当たり前じゃん」
よくなかったー!
ほらね。みたいな顔でニノが見てくる。
「まあ、俺はいいけどねー。」
「なんだって、王子と友達になれるのだから。」
そう言って、にのが行ってしまった。
「待ってよー!」
追いかけようとした俺を捕まえたのは
もちろん櫻井だった。
「諦めないからね」
耳元でささやかれた。わざとしてやがる!
そう言ってアイドルスマイルを俺に向けてから、
「ちょっと待てよー」
なんて言いながら走って行った。
そうして、おいらだけがその場に取り残された。