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僕等の青春【気象系BL】

第2章 急接近




「にしても、大ちゃん可愛かったね!」
「お姫様みたいだったよ!」

ぶーー!!

「うわっ、智吹き出すなよ!」

だってー、相葉ちゃんが変なこと言うから…

「でも、相葉の言う通りだよ。乙女みたいな顔してた。」

「ちょっと、にのちゃん!相葉じゃなくて、あだ名で呼んでよ!」

「はぁ?」

「大ちゃんの相葉ちゃんみたいにさ」

「やだよ。」

「じゃあ、まーくんで」

「もっと嫌だよ!」

「お願い!じゃなきゃ、みんなの前で翔ちゃんみたいなことするよ?」

「それは無理」

「じゃあ早く!」

相葉ちゃんが目をキラキラさせて
にのに詰め寄っている。

「ま、まぁくん//」

ありがとうー!って言って、にのに抱きついた相葉ちゃんは
案の定、にのにしばかれて
しょぼーんとして俺に擦りよってきた。

「大丈夫?相葉ちゃん…」

隣から感じる、すごい眼差しを無視して、
相葉ちゃんによしよしする。

「ありがとう。大ちゃんは優しいn……」

何かを感じとった相葉ちゃんはスリーズしてしまった。

「お、俺、もう腹いっぱいだから、そろそろ教室に戻ろっかな?…あはっ、あははははは…」

「俺も帰ろっかな。にのも行こ」

「潤くん待ってー」

ばた。

みんな屋上から出て行ってしまった。

「お、俺も腹いっぱいだから教室戻ろっかな…」

急いで帰ろうとしたら、すごい力で反対側に引っ張られた。

「逃げんなよ。」

「逃げてなんか、ないよ…」

「雅紀にはあんなに優しくて、雅紀のこと好きなの?」

「そんなわけないだろ!」
「だいたいおいらは男なっ…」んだよ

最後まで言えなかった。

なんで…

櫻井の顔がドアップで、すぐ近くで息遣いを感じる。

唇に柔らかいのが触れてて、そこが、じん..と熱い。

おいら、なんだかとろけそうだ…

これは俗に言う、キスってやつか?

っ!!! キス??!!!!

「っ何すんだよ!」

「何ってキスだよ。」

「おいらのファーストキスが…」

「えっ!初めてだったの?」
「そっかー。」

「何にやにやしてんだよ!気持ち悪い。」

「ごめんごめん。智くんの初めてだったとは。嬉しいなー。」

「何喜んでんだよ!」

「ご馳走様。美味しかったよ」

そう言って、舌なめずりをして颯爽と去って行った。

その日の昼休み、おいらの雄叫びが響きわたった。
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