第6章 嫉妬と妬み
《にのside》
「どうしたの?にのちゃん!難しそうな顔して」
教室に入るとまーくんが話しかけてきた。
「智がなんか隠してるっぽいんだよな。」
「下駄箱になんか入ってたっぽいし。」
「えー。なんだろー…もしかして告白とか!?」
「でも翔ちゃんともう付き合ってるもんねー!」
「ただの告白だといいんだけどなー…」
「じゃあ、今度大ちゃんに聞いてみよっか!」
「うん」
モヤモヤしてた気持ちもまーくんの笑顔を見て少し楽になった。
「まーくんはすごいね?」
「えっ?何が?」
「別に…」
「えー!気になるじゃん!」
「ほら、先生来たよ」
もー!なんて言いながら自分の席に戻っていくまーくんに向けて
ありがとう。って呟いた。