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平等な死などない【ワンピース】

第13章 出会いと別れのログ


イヌアラシとネコマムシがクマラと仲良くなり早二週間。基本はおでんのそばに居る二人も、クマラが加わるとより一層楽しそうに笑う為おでん達との交流がクマラも多くなった。蔑ろにはしていないが、相手にされる頻度が少しだけ下がったロジャーは少しだけ面白くなさそうにする時もあるが、クマラの笑顔を見る度にどうでも良いかと口元が緩む

そんな中、ジャヤのモックタウンへ寄り道したロジャー海賊団は空島へ行く方法を突き止めた。そんなものがあるのかと興味津々なロジャーやおでんを見て、あれは止められないしとその荒々しい方法で空島へ行くことを決意する

空島へと行く分には構わないクマラは、ノックアップストリームでの衝撃を考え自分の船は一旦どうするか考え始めた

「船を打ち上げる程の海流なんだろう?俺のあの片手で数え切れる人数しか寝泊まり出来なさそうな船じゃ木っ端微塵になりそうだ」
「うーん、クマラも連れた行きてぇしなぁ……」
「だがここに残すには治安が悪過ぎるぞ」

悩みに悩み、結局クマラはまだ幼い幼児がいるということもあり残ることになった。えぇー!とロジャーやおでんはクマラが残るのが嫌そうな顔をするが、クマラの船には彼にとって大切なものが沢山詰め込まれている。ノックアップストリームの事を考え少し積荷を軽くしたい航海士に、トドメと言わんばかりの「これ以上船を重くして失敗の確率を上げたくない」と言う言葉に肩を落とした

ロジャー海賊団の船が離れていくのを見送ったクマラは、腕に抱えた子供二人と残ったトキに目をやった。日和を産んですぐの為無茶をさせられないと船医に言われ、残ることが決定したのである

「アイツらが来るまで暇だな。何をして暇を潰す?」
「うーん、そうね……」

クマラの船の一室で腰を下ろすトキは、ぽんと掌を叩き辺りを見渡した。何がしたいんだとクマラが言うと、トキは「正方形の紙はない?」と口にする
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