第13章 出会いと別れのログ
白ひげの勧誘を断ったクマラだが、白ひげ以外からも気になっている人物は居たらしく白ひげ海賊団の船員から怒涛の勧誘ラッシュを食らった。尽くそれを振り切って来たものの、最後の最後で難所が訪れる
「家族になってくれよぃクマラさん!」
「俺、あんたと家族になりてぇ!」
「ぐっ……」
クマラの最大の弱点、子供に迫られたのだ。子供の言葉を無下に出来ないクマラは先程までのキッパリモードからお悩みモードになってしまう
それを見て白ひげ海賊団が少年たちを応援するが、ロジャー海賊団もクマラが船員として大好きなものが多い。指をくわえて見ていられるはずもなく刺客を送った
「ばーか!クマラさんは俺達の仲間だ!」
「お前たちにはやんねーぞ!」
シャンクスとバギーがクマラの後ろから顔を出し、べ〜っと舌を出し徴発する。少年達も引けずにクマラの手を取った
「来てくださいよぃ!」
「行かねーって!」
「あわ……」
子供たちに挟まれ板挟み状態のクマラは助けてくれとレイリーを見る。ロジャーは白ひげとクマラの奪い合い(戦闘)中なので助けを求めるに求められないのだ
その視線に気付いたレイリーは、もうこっちの勝ちで良くないかと思いつつクマラを助けに行く。子供たちの戦いはクマラの救援作戦により無効試合になった
「ずるいよぃ」
「大人連れてきやがった」
クマラのことが好きな少年と、クマラが気になる少年は救援が来たと同時に剃で逃げたクマラを他所に話し込んでいた。クマラが家族になったら薔薇色になると、とある侍に吹き込まれた二人は奮闘したのだが頑張った甲斐なく逃げられてしまう
あともう少しだったのにと話しつつ、後でクマラに沢山遊んでもらえることを知らない2人は残念だったと肩を落とした