• テキストサイズ

平等な死などない【ワンピース】

第12章 “鬼”の跡目の迷いと決意(映画のキャラが登場。飛ばし支障無)


「これとかどうだ?前行った時洗顔料無くなりかけてたろ」
「安いし量も多いな。これにする」

他愛もない会話をしつつ二人は仲良く横に並んで備品を買い集めた。道中船員一人とも会っていない為、二人が仲良く買い物をしていることは誰と知らないことである

……筈なのだが、影でその様子を眺めている人物が居た。それは赤い髪をもつ少年、シャンクスだ

(ロジャー船長がクマラさん探してると思ったら、バレットと居るじゃねぇか!)

食料調達班として市場にいたシャンクスは、クマラとはぐれてしまい彷徨い歩くロジャーと遭遇。クマラを探してくれと電伝虫を渡され今クマラを見つけた所であった

二人が前々から交流があるのは知っていたシャンクスだが、あそこまで仲が良さそうなのを見てしまい落ちこんでいく。9歳という若さでクマラに人知れず恋心を抱いたシャンクスにとって、誰の目で見ても距離が近い二人を見ればロジャーと似たようなものを感じてもおかしくは無いのだ

もうどうにでもなれとロジャーに電伝虫を掛けたシャンクスは、ロジャーの返答と共に近くで「クマラ~!!」と叫ぶ声を耳にする。すぐ近くにいたんだとそのまま隠れようとしたが、レイリーもロジャーに遭遇して探していた為近くにおり、その隠れようとする首根っこを掴んで表に引きずり出す

「お疲れ様シャンクス。俺たちは食料調達に戻るぞ」
「は、はい……」

レイリーの後ろを駆け抜けていった鬼の形相の船長の事は口にせず、シャンクスは後でクマラに謝ろうとレイリーの身体の影に隠れた。その視界に入らないところで、怒りの拳を振り下ろしたロジャーがクマラに背負い投げされている事は、密かに見聞色で見守っていたレイリーしか知らない
/ 139ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp