第11章 この気持ちを愛する貴方へ(※)
あれから数日経ち、プレゼント等を夜な夜な自分の船に運んでいたクマラは、今日それら全てを運び終えた。同じ部屋のガープからはそれがバレており、今日に限ってクマラをベッドで一緒に寝るようお願いしている
「……寝たか」
「寝てない」
「……はぁ」
全く眠る気のないガープに困ったクマラは、明日に持ち越しだなとガープに向き直る。いきなりの事で驚いたガープは目を見開き、いそいそと自分の腕の中へ抱き寄せた
スリ、と頬を擦り寄せる姿は寂しそうで、お前もいい歳なのになとクマラに言われても表情は変わらない。今日は絶対無理な日だと理解したクマラは、そのまま眠りにつくためにガープの身体に抱きついて目を閉じた
《ガープside》
今まで俺は、一方的にクソ鈍感なクマラにセンゴクみたいな求愛をしてきた。いや、俺の方がちょっとはストレートだったかもしれない。若い頃から好きで、ちゃんとした面識が出来てからはこれでもかってくらい求愛して、少しでも意識してくれたらなんて思ってる
ただこいつは色々鈍いし、疎い。最初なんかラブレター貰って「なんかすごい手紙きた」って俺に見せてくるくらいには恋愛関係が疎かった
そんな恋愛関係のことに疎いコイツは、時折自分に想いを寄せてるやつにやべぇスキンシップをする時がある。……それが今!!惚れて惚れて、惚れ込んでて毎日一緒にいて自分をオカズにしてる様な奴に抱きついて寝てるんだ。意味がわからない、もっと警戒心とかねぇのか
無論発情しないはずも無く、俺の腕の中で胸筋に顔を埋めて眠るクマラに対して俺は顔を近づけ、チュッとクマラの旋毛に口付ける。挨拶程度の口付けが終われば、次は勃起してきた自身の肉棒へ手を伸ばした
「クマラ……っ、クマラ、クマラ……♡」
クマラがいつ起きるかも分からないのに、俺はクマラをおかずにしてそれを扱くのに妙な緊張感と興奮が合わさる。見つかったら少し変な目で見られることも視野に入れなきゃいけないのに、欲に駆られた俺は何も考えずそれを扱きあげて、オナニー用に枕の下においてあるゴムを取り出しそこに出した
イッた後の余韻に浸っていると、モゾモゾとクマラが動く。ただ寝返りをうっただけだが、俺のそれにちょっと擦れて二回目をする羽目になった