第111章 *幕間の章*
オルト『落ち着いて。やっぱりまだ気が動転してるみたいだね。ブロットを吐いて倒れたんだから当然だ』
『ブロット......私、どうなったの?』
オルト『1つずつ説明するね。まずここは嘆きの島、S.T.Y.X本部の特別病室。君はマレウスさんの主催したパーティーの後、突然ブロットを吐いてそのまま気を失ったんだ。吐いたものがブロットだってこともあって、民間の病院じゃなくて急遽こっちに運ばせてもらったよ』
『.......』
そうだった。ノアの声が聞こえたと思ったら、咳がたくさん出てきて、気持ち悪くなって、誰にも見られたくないから誰もいないところに逃げこんだら我慢できなくて吐いちゃった
でもどんなに吐いても全然良くならなくて、目の前がぐるぐるして座ってられないから倒れて...
真っ暗になったあの時、誰かが私の名前を呼んでた気がする...誰だったんだろ?
ううん。今はそれよりも
『オルト...』
オルト『どうしたの?』
『.....................帰りたい』
ここにいたくない。早くみんなのところに帰りたい
『帰らせて..』
『『........』』
2人とも何も言わない。すごく困らせてるのは分かってる。でも知らないところにいるのも、自分の体がどうなってるか分からないのも怖い
早く安心したい
オルト『..そうしてあげたいんだけど、まだ君の身に起きていることについて確信を得るためにも、聞きたいことや協力してほしいことがあるんだ。
だからまだ君を帰してあげられないんだ。ごめんね』
違う。そんな顔させるつもりなんてない。ごめんなさいしてほしいわけじゃないの
『...ごめんなさい。わがまま言った』
オルト『ううん。気持ちや体調が不安定な時ほど、ヒトは平常ではいられない。特にレイラさんは環境の変化に人一倍ストレスを感じやすいっていうのは、この前のマレウスさんの一件でよく分かってる』
イデア『それで余計にストレス溜めてオーバーブロットしてほしくありませんし、こっちの質問や検査に協力してくれたらその分早く帰してあげるから、今は大人しく従ってくれる?』
オルト『もう。そんな言い方じゃ、ますます不安になっちゃうでしょ?』