第111章 *幕間の章*
主任『オーバーブロットはその排気ガスが車体の中で異常に溜まって故障したようなもの。それに対して魔力の汚染は、そもそもエネルギーとなるガソリンに不純物が入ったことで不調を起こしたような状態』
オルト『吐きだしたブロットについては、マレウスさんの一件で溜まっていたものが、体の防御反応として出たもの。レイラさんが夢でのダメージを現実に持ってきてしまう、という特異体質の影響もある踏んでいるんだ』
主任『でも、その吐き出した液体を検査した結果、ブロットに混じって他の物質が検出されたわ』
『他の..?』
主任『最初はどんなに調べても、この世界にある物質のどれにも該当するものはなかった。
だけど、それはあくまで"現実"にあるもの。夢の中でしか出現しなかった"それ"の可能性を感じて照合してみたら見事にヒットしたわ。
レイラ。貴女の中にはブロットの他にも、夢の世界で何度も行く手に現れたあの"闇"が流れてるの』
…やっぱり。あの時、シルバーさんを追いかけた時から、何回も体に入ってきた苦しくて重たいもの
なんとなくそんな感じはしてた。でも、みんなに心配させたくない、信じてもらえるかもわかんない。だから、誰にも言えなかった
主任『..その様子だと心当たりがあるみたいね』
『...ん』
主任『聞かせてくれる?いつ、どこで、闇がその体を蝕み始めたのか』
私は全部話した
初めは闇に落ちてくシルバーさんを追いかけた時
リィさんの思い出をたくさん見てる内に、自分が大切な人の敵だって暗く沈んだシルバーさんを、闇がもっと深く落とすために私たちを呑み込んだ
そしたら、暗くて重くて息苦しくなって、闇が体の中に入ってきてるって気づいた。でもあの時はシルバーさんを助けたくて全然気にならなかった
でも....
ヴィルさんの夢で深いところに落ちてったあの人をみんなで追いかけた時、また闇が体に入ってきた。重くて苦しかったけど、私だけに集まることでみんなに降りかからないならそれで良かった
だからお願いした
私はどうなってもいいから、みんなにこの苦しさが来ませんように