第110章 *終曲ディアソムニア*
『んむ....ぁ、ユウ』
ユウ『ん?なぁに?』
『帰る前にツノ太郎たちにバイバイしてくる』
ユウ『じゃあ僕も一緒に行くよ。まだこんなに人がいる中で1人だけ離れるのも危ないからね。
グリム』
グリム『ふな?』
ユウ『ツノ太郎たちに挨拶してくるから、グリムはエースたちと一緒にいて。もし順番が来たら先に行ってていいから』
グリム『おう、分かった。ツノ太郎によろしくなー』
エース『先行くことになったらメッセ送るから』
ユウ『あいよ』
グリムたちから離れ、帰りの生徒たちでごった返す群れの中をかき分けていく。流れに逆らう形で進んでいるため、たまにぶつかってしまう生徒たちからレイラを守りながら、ユウは中々辿り着かないことに顔をしかめた
ユウ『にしてもほんと人が多すぎて全然進んでる気がしない...大丈夫?ぶつかったりしてない?』
『ユウが守ってくれてるから大丈夫。ごめん、私が行きたいなんて言ったから..』
ユウ『全然良いよ。僕もツノ太郎や先輩たちにちゃんと挨拶できてなかったから。あと、今回の騒動のことで色々言いたいこともあったしね』
散々自分たちに迷惑をかけたのだから文句の1つや2つ言わせてもらおうと、意気込むユウに小さく笑い繋がれた手を握り返す
『今日すごく楽しかった。ツノ太郎とリィさんに会えて、シルバーさんとセベクがたくさん褒められて、みんなと踊って...幸せだった』
ユウ『良かった。レイラが嬉しそうにしてくれてると僕も嬉しいよ。ツノ太郎たちも帰って来られて..本当の意味でようやく騒動が終わったって感じ』
『明日からもみんなと会える...んふふ』
ギチッ...
『?』
ユウ『そういえば今度の小テストのことだけど...グリムが色々悩んでるっぽいから、暇な時にでも教えてくれると嬉しいな』
『.....(なに、今の音?)』
ユウ『レイラ?』