第110章 *終曲ディアソムニア*
エペル『レイラ。もしかして疲れちゃった、かな?』
ジャック『こんなに夜更かししたのは初めてだからだろ。そろそろ陽が昇る頃だ。帰ったらすぐに寝かせてやれよ』
ユウ『ん〜〜♪今日も可愛いねぇ』
ジャック『おい聞いてんのか?』
エース『ま、何はともあれ今日一日元気そうで良かったじゃん。お前のことだから、こんなに長くオレたちといられて結構嬉しいっしょ?』
『ん、みんながずっと一緒にいてくれる。見えるところに大好きな人たちがいるのがすごく嬉しい』
デュース『僕たちもこんなに長くお前といられてすげー嬉しい。って、暫くしたらまたすぐに会えるんだけどな』
『んふふ。それでもこのパーティーは特別。たくさんの特別と幸せでいっぱい。
ずっと、このまま続けばいいのに..』
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幸せな時間はあっという間で、城の窓からはパーティーの終わりを告げる黎明の光が山の向こうから差し込んできていた
本当に瞬きの間に時が過ぎていく。事あるごとにそう思っていたマレウスの中でも、この夢のような幸せは今までで最も早く過ぎ去っていくような時間だった
終わりに近づくにつれ、城の思い出として蘇った者たちにも別れの時が訪れる。1人、また1人と消えていく近衛兵や銀の梟に、束の間の宴に参列してくれたことへの感謝の意を黙礼で見送った
残すはマレノアと夜明けの騎士、レイア女王の3人。愛する家族たちとの別れを惜しみ胸を痛めながらも、マレウスたちはそれぞれ最後の挨拶を伝えに行く
マレウス『お母様。僕を愛し、守ってくれたこと感謝している。リリアのことも連れて行かないでくれた』
これからも彼と共に過ごしていけることに深々と頭を下げると、少しおかしそうにクスッと笑いながら、マレノアも同じようにドレスを摘み優雅に腰を折った
リリア『...!?おい、お前本当にユニーク魔法で出てきた城の記憶じゃよな?ゴーストじゃないよな!?』
やはり彼女たちだけ他の思い出たちと何かが違う。言葉も思いもこんなにはっきりと伝え伝わる様子に焦りを含んで問いかける
たがマレノアは何も答えない。ただ妖艶な笑みを浮かべこちらを見つめるだけだった