• テキストサイズ

【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第110章 *終曲ディアソムニア*





悪びれた様子もないリリアに"お前も僕のことを言えない"とクスッと笑い、マレウスは自分の隣に来させる


互いのサプライズ登場という余興もそこそこに真剣な眼差しで全員を顔を見渡すと、緊張をほぐすように軽く息を吐きゆっくりと口を開いた




 
マレウス『...この度の一見。僕の至らなさゆえに、皆に迷惑をかけてしまったこと、申し開きの言葉もない。心よりお詫びを申し上げる』





静かに頭を下げたマレウスの隣では同じくリリアも頭を下げ、自分の身内の起こした事に心からの謝罪を示す


2人の謝罪にこの場に集まった全員の中で野次を飛ばす者はおらず、ただ静かに話に耳を傾けている。中には彼の猛省に安堵の笑みを浮かべる者たちもいた



マレウス『国際魔法評議会、黎明の国、賢者の島、嘆きの島、茨の谷...そして、ナイトレイブンカレッジの諸賢。過ちを犯した僕に、今ひとたび学びの機会を与えてくれた寛大な心に深く感謝し..その期待に報いるためにも、自省と自戒を忘れず、同じ過ちを繰り返さぬよう努めよう。



……最後に』




顔を上げ、穏やかなライムグリーンがシルバーとセベクを捉えると、流れるような動作で2人に手を伸ばす




マレウス『シルバー、セベク。前へ』


『『はっ..!』』





呼ばれるままに前へ進み出る2人には何故か冷や汗が伝い落ちる。それはいくら世界を救うためとはいえ、仕える主君に刃を振りかざしたことへの恐れと緊張が今更込み上げる


心臓が飛び出すのではと思うほど激しく脈打ち、震えだした足に鞭を打ちながら辿り着くと、2人の強張った表情と体に思わず声をもらして笑ってしまいそうなのを堪えながら、マレウスは優しく語りかける



マレウス『僕が今こうして愛する者たちと共に過ごせるのは、お前たちが果敢に立ち向かい、僕を止めてくれたからだ。

王が道を見失う時、恐れずに諫言を述べられる臣下こそ真に忠義厚き者..女王陛下もそう仰っていた。




貴殿らの忠義と功績を称え、ここに贈り物を授けよう』





/ 2279ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp