第109章 *ツイステ7章 ー最終戦ー(現実世界)*
マレウスの一件の後、普段から少食気味だったレイラの食事はここ最近更に少なくなり、小さなボウル一杯分に盛られたサラダのみという、食べ盛り伸び盛りの男子高校達からすれば、全く腹の足しにもならないメニュー
こんな食生活では、ただでさえも背も低く細身な体が栄養不足で倒れるのではないかと、全員毎日のように気が気ではなかった
ユウたちが気になっていたのは、なにも食事だけでなかった。普段の授業はともかく今のような休み時間には、他よりも口数は少なめながらも楽しそうに会話に参加していたのに、ここ最近では相槌や返答はするものの自分からは殆ど話さなくなってしまった
その表情も常に何かに耐えるような暗い面持ちでいるため、確実に体調が優れないでいることは明白なのだが、何かあったのかと聞いても"大丈夫"、"ちょっと疲れてるだけ"と言ってその奥深くまでは決して語らない
『..そういうのじゃない。でも、ご飯はもうこれでいい...あんまりお腹空かないの』
ユウ『無理に食べさせるつもりはないけど、さすがにこの量だけは...先輩たちも心配してたよ。特にオクタヴィネル3人衆は』
ジャック『あれは常連が来なくなって、店に金を落としてくれなくなったことを心配してるだけだろ』
『『『....確かに』』』
『っ、ごほっ..ごほっ..!』
エース『まーた咳出してんじゃん。送別会の時もずっと咳き込んでたし..夢の中では全然しないからてっきり治ったのかと思ってたけど』
ユウ『大丈夫!?ほら、お水飲んで?』
『ん..はぁ..』
オルト『前に顔を見たときよりも顔色が悪くなってる。ねぇレイラさん。1度、医療機関を受診することをお勧めするよ。もし公共の医療機関に行くのが嫌なら、S.T.Y.Xに依頼して医療チームを派遣しようか?』
その提案に首を静かに横に振ると、差し出された水を一口小さく飲み込んだ。多少喉を潤せたものの、相変わらず体にかかる重みと咳き込みたい気持ちはそのままで、そんな自分を心配そうに見てくるユウたちに申し訳ない気持ちでいっぱいだった