第109章 *ツイステ7章 ー最終戦ー(現実世界)*
その願いに答えるように、指輪と角から溢れる光が2人の中に吸い込まれていく。体に漲る力を繋いだ手を伝い2人の思いで膨れ上がり、眩い輝きとなって次々とリリアの体に入っていく。体の輪郭が淡く輝き、青白く冷たくなった肌に生気の温かみを取り戻していく
パキンッ!!
小さく壊れた音は、その命と引き換えに失われるために役目を終えた合図に聞こえた
『『うっ....!』』
マレウス『今の光は一体..?』
シルバー『..親父殿は?』
リリア『.................うっ...ここは..?』
『『『『!!!!!』』』』
指先すら動かなかった手がピクリと震え、遠退いたはずの意識が戻ってくる。鼓動が鳴り出し、巡る血の流れが体を温めると少しだけ汗が滲んだ
まだボヤッとしている視界で呆然とこちらを見つめるシルバーたちを捉えると、その銀の鎧と金髪、そして闇色の角を生やした姿が在りし日のマレノアと夜明けの騎士に見え、その2人が手を繋いでいる光景に小さく笑った
リリア『はは、マレノアと夜明けの騎士が手を繋いでらぁ....そうか。お前ら、こっちで仲直りしたんだな。めでたいこった..』
すっかり黄泉の国に来てしまったと勘違いし、敵対していた2人が手を取り合うという、過去では考えられなかった光景に心から嬉しそうに顔をほころばせる
ふと反対側に座る若草色の髪に気づき目を向けると、ボロボロ涙を流すセベクが最も信頼していた部下の姿に見え始めた
リリア『ああ、バウルまで一緒に....ん?
いや待てよ。バウルはまだ生きてるはず..あれ?』
この場(黄泉)にいないはずのバウルがいることに疑問を覚え、目を擦って視界をはっきりさせると、死者たちだと思っていた姿は今を生きるマレウスたちへ変わり、そこで初めて自分が生きていることに気づいた