第109章 *ツイステ7章 ー最終戦ー(現実世界)*
離れたくないと首を振り、その場に座り込んだままのレイラの肩をそっと抱き寄せる。枯れることなく溢れる涙が石畳に丸い模様を作り、このまま溶けて消えてしまうのではと思うほどに泣き続けた
『リィさん...っ、リィさん...!』
キラキラキラ....
『!...なに、これ』
悲しみに暮れるマレウスたちの周りに白い光の粒が漂い始める。突然現れた粒に驚いていると、体に圧がかかるほどの魔力の気配が一気に高まっていく
グリム『...!?なんだあれ?すっげぇキラキラ光ってる!』
オルト『半径10m圏内に魔力濃度の急速な上昇を感知!...これは何!?僕の計測機が壊れそうなほど、強い魔力が渦巻いてる!』
周囲の魔力濃度の上昇に戸惑うオルトの横で、イデアは暗がりにキラリと光るあるものを見つけた
それは、剣によって折られ転がっていたマレウスの片角。断面は膨れ上がる魔力で青く輝き、そこから増幅器として蓄えられた魔力が溢れ出していた
イデア『あれは、マレウス氏の折れた角...まさか、蓄積し続けてた魔力が放出されてる!?』
フワリ...
シルバー『!?この光は...指輪が、マレウス様の折れた角と共鳴している?』
胸元で光る夢の黄昏色に気づき指輪を取り出すと、その輝きは次第に強まり、空間を揺らすほどの魔力圧で満たされ、まるでこれを使えと急かされているような感覚がした
光る指輪と角。魔力を放ち続ける2つにシルバーの脳裏に一筋の光が差し込むような希望の可能性が芽生える
シルバー『...そうか、そういうことか!
マレウス様、どうか俺の手を!』
マレウス『シルバー..?』
シルバー『父が言っていた。願いは、どんな魔法よりも純粋で、強い力を持っていると!強く願って、信じるんだ!奇跡は起きると!』
マレウス『奇跡を、信じる..』
言葉にすれば簡単で何の力も持たないありふれたもの。しかし、溢れ出す魔力とシルバーの真剣な表情が今だけはそうではないと思わせ、その言葉を信じ差し出された手を取り強く握り合う
シルバー『親父殿、どうか帰ってきてください..!』
マレウス『目を覚ましてくれ、リリア。
…………………お前を愛している!』