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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第30章 銀の花の闇



いびきだ

犬がいびきをかいた



「………………」




思わず黙ってしまう



「……………………やっぱりおっさ…」
「グルル」
「……」


威嚇されてしまった

何故寝ているのに威嚇されるのか



(どうなってるのよ……)



「……おっさん」
「ヴヴヴ」
「ゲフンゲフン、可愛いわんちゃんだねぇ〜」
「クゥン」

あざといな。




























スンスン


「んん……
ふふ、くすぐったい」
「クゥ」
「ふわぁ〜、おはよう〜」
「ワン」

目を覚ます

ヴィオラも、シリウス同様眠ってしまったようだ


(いてて…)

座りながら眠っていたので、首が痛い
これはしばらく痛みそうだ



「んー」


首を回す

こりがほぐれるみたいで気持ちいい




カサカサ!



「「!」」

(なに?)



音がした

何かが動く音


上からしてきた


上は枝だ

木の葉が揺れる大樹



だが、その枝の隙間から、何かがいることが分かった



「ごめんね、ちょっとどいてほしいな」
「クン」

シリウスを膝から退かす

杖を構えて、呪文を唱える準備をする



カサ
カサカサ!


やはり何かいる


一体なんだ?





ダン!

「!」

降りてきたようだ


そのまま、こちらに歩いてくる


ペタ、ペタ


ゆったりと近付いてくる

「ウゥゥ」

シリウスも警戒している

毛を逆立てて、奥の暗闇を睨む








コツ


「あれ?」

ハリーだ


何故か、ハリーが奥から現れた

「ハリー?」

名前を呼ぶ
だが、反応がない



ギュルル


ハリーが突然変身する

まるでまね妖怪のように、ロンになる


ロンは喋った

「やぁヴィオラ」
「…………ボガート?」

その瞬間分かった




ロンじゃない

ハリーでもない







これの正体は










まね妖怪ボガート







ボガートはまた変身する


次の瞬間


「ッ!」





ボガートは友人達の死体になった

「……」

思わず、動きを止めてしまう


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