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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第30章 銀の花の闇




「あー」


これは、おそらく2年前の再来だ



「マ、マクゴナガル先生、これは一体………」
「…………安心なさい、練習経過で誰もが通る道です
しかし、これは…………」
「え、え?」
「…………ダンブルドア先生に報告してきます、あなたはもう戻って構いませんよ」
「え?ちょ、ちょっと待っ……」


スタスタスタ


「えぇー!?」


制止の声も届かず、マクゴナガルは早歩きでダンブルドアの元に向かっていってしまった

「………………」

取り残されたヴィオラ


「えぇ、えぇー」


ひたすら「えぇー」しか出ない


鏡を見ると、やはりタヌキだ


耳としっぽがフリフリ動き、獣人と化っしてしまっている


「………………………なんの因縁なのよ」




ほんとにねぇ。

















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「ニャー」

トテトテトテ

「…可愛いなぁ」


前を走るクルックシャンクスを追う


しっぽを振りながら可愛らしく進むクルックシャンクスはとても愛らしい
いつまでも見られる気がする





「わぁ!なにこれー!」

クルックシャンクスに案内されたのは、一本の大樹

大きな木だ


しかし驚いたのはそれではなく

「ツリーハウス?」


大樹の幹にははしごがぶら下がっている
どうやらここからツリーハウスに入れるようだ



「………懐かしいなぁ」


(え?)


「あれ?今なんて……」

今、「懐かしい」と言ったのか?

「どうして……」

どうしてそんな事を呟いたのだろう

自分はこのツリーハウスは初めて見るはずだ


「ニャー」
「分かった、登ればいいのね?」
「ニャァ」

クルックシャンクスに言われるとおり、はしごを登ってツリーハウスに入る



「おぉ、広いなぁ」

ツリーハウスは思いのほかとても広く、布がカーテンの役割をしていた


(………布が新しい)

布に触ると、新品特有の匂いがした
古びた感じが全くしない

どうやら、誰かがここを手入れして使っているようだ


「ワンヌ!」
「ん?おぉ!この前のわんちゃん!」

シリウスだ



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