第2章 不穏な空気
その日の休み時間
千夜の周りにはほとんどの女子生徒が集まっていた。
千夜side
女子生徒A「グスッ、うぅ言われた時怖かったよ。手の震えが止まらなくて、一生懸命涙堪えようとしたの。でも無理だった泣」
千夜「大丈夫よ。あなたは何も悪くないわ。」
女子生徒A「うわぁぁぁん」
それにしても愛華ちゃんは要注意人物ね。やはり私の嫌な予感は当たってたわ。でもなんでちゃんは庇ったのかしら。
私side
私「ねぇ愛華さん。ちょっとお話しませんか?」
愛華「あー。あの時のね。愛華の可愛さに気づいて譲ってくれたんでしょ?」
私「愛華さん。あなたはこの学校で卒業したいですか?」
愛華「はぁ?そりゃしたいに決まってるでしょ?何言ってんの?だってキセキの世代っていうイケメンに会いに来たのに。」
私「その事なんですが。多分あなたの思い通りにはなりません。何故ならこの学校には既にいるのです。彼らの女王様が。」
愛華「へぇーまぁ多分私にすぐ乗り換えるでしょ」
私「いえ。それは有り得ません。何故なら彼女の中に彼らは堕ちていきます。深くまで」
愛華「それならその子を消しちゃえばいいじゃない?」
私「いえ、それは無理です。それに私はあなたに幸せになって欲しいです。歪んだやり方ではなく青春と呼べるような毎日をあなたに送って欲しい。これからあなたを幸せにすると約束します。あなたの為に全力を尽くすのでこれからあなたがしようとしたことを諦めてください。」
愛華「くっ…分かったわ。いいわよ。」