第2章 きっかけは勘違い(後編)
「西川くん、あけましておめでとう」
「よお、おめでとう」
ノートは途中で奪われたけど想定内。むしろ囮にしてここに来たぐらいだし。
「これが今回の東京土産?」
「そうだ」
机に広げられたのは萌え饅頭に萌えクッキー。夏も確かこんなの買ってきてみんなから文句言われてたっけ。
「一個もらうね」
クッキーのパッケージを破って取り出すと中身も味も普通に美味しいクッキー。
「やっぱりパッケージの威力ってのはつえーんだな。うちでもやるか」
「でもここら辺でそんなのしても売れねぇべ」
「ばあか、ネットの力だろうが」
今回も批判しつつしっかり食べる男子たち。見た目はアレだけど中身はどこにでもあるお菓子だしね。
「、頼まれてたやつ買って来たぞ」
「わぁ、ありがとう!」
ポンと渡された包みに周りの視線は集まる。
「なんだぁ、西川からのプレゼントか?」
「何だかんだと仲良いもんな~お前ら」
ニヤニヤしながら私の周りに集まってくる男子たち。
「そんなんじゃないってば!」
リア充は敵と言わんばかりにちょっとでも冷やかしの種があれば逃さず攻撃する。
そんな男子の性格を熟知してるけど、私は中身を知ってるから気にせずに開けて取り出す。