第2章 始まり
夢主side
森「これで信じてもらえたかな?」
私が今いるのは、ポートマフィアの本拠地の最上階
つまり、首領室。
『分かった。あなたのことは信じます。』
先ほどまでは、敬語を使うこともなかったが、相手が
天下のポートマフィアの首領となれば、話しは変わる
『でも、貴方が私を勧誘した理由がわかりません。』
最初から抱いていた疑問をぶつける。
森「簡潔にいうのであれば、私は暗殺者として君が欲しい。
おそらく君の異能力は暗殺という面において最大の力を発揮する
それも、隠密暗殺だ。ならば、私にとっては、勧誘することにデメリッ
トはないのだよ」
自分の手元にある拳銃を見る
これを使って、私は人を殺すの?
死体ならいくらでも見たことがある
それを私は作り出す側になるのか?
否、暗殺者として生きるのならば、自分もその事態になる可能性が大いにあ
る
いや、でも、あの家にいても私はいつか死ぬ。
日を追うごとにエスカレートする暴力
人売りに売られそうになったこともある
どうせ人間は死ぬんだ
なら、せめて誰かに必要とされた上で死にたい
強くなって、復讐ができるのならなお良い
『分かりました。暗殺者になります』
14の春、人生を左右する大きな決断をした