第6章 生きる意味を~数年後の自分~
「勝手に掃除させたの⁉って、あーっ‼忘れてた‼今日中の書類が結構あったはず‼」
「馬鹿か、テメェは…」
「リヴァイ、てつだっ「しらねぇ」
「そんなぁ…」
がっくりとうなだれているハンジを置き去りにし、団長室へ向かう。
「リヴァイが教育係では不満か?」
「…他の奴ならだれでもいい」
あぁ?エルヴィンは何の話をしてやがる。
「なぜリヴァイが嫌なんだ?」
「それは…何となくだ」
「だが、お前をしっかり監視できる兵士は調査兵団にリヴァイしかいないんだ」
「監視なんかされなくてもなにもしねぇよ」
「信憑性がない。どうしても嫌というなら私が納得できる理由を提示してくれ」
「だから…!」
とりあえず聞いてみないことにはわからない。
直接聞くことにしよう。
ガチャ
「お前ら、何の話をしてる。俺が教育係だといったな。エルヴィン。どういうことだ」
団長室には椅子に座ったエルヴィンと、机を挟んでエルヴィンを至近距離でにらんでいる奴がいた。
「テメェは誰だ」
「っ…!」
俺を見て目を見開いている男をまったく気にせず、エルヴィンはこちらをみた。
「リヴァイ。この兵士の教育係を任せたい。いいか?」
「あぁ?何で俺なんだ。ハンジでいいだろう」
「お前にしか頼めない。何しろ彼女は強いからね。いざとなった時、彼女を止められるのはお前だけだ」
「だから、何もしない…。頼むから他の奴にしてくれ…」