第7章 満たされない心、届かない想い、消えてくれない恋心。
カチャカチャと無機質な食器の音だけが響く。
ハンジの言った通り、寝ていないからかもしれないが腹が立つ。
こいつ…あからさますぎるだろ。
乱暴に席を立ち、トレーを返しに行く。
「ちょっとリヴァイ!どこ行くの!」
「…うるせぇ。トレーを返しに行くだけだ」
「あ、そうなんだ」
チッ…いちいちうるせぇ奴だな
「ねぇ、なんでリヴァイのこと嫌いなの?」
「嫌いではありませんよ」
「じゃあなんで。嫌いだからじゃなかったっけ?」
「そんなこと言いましたかね…言ったのなら、取り消しでお願いします」
「はぁぁぁ?何それ…嫌いじゃないけどにがてぇぇ??」
声がでけぇんだよ、クソ眼鏡が。
丸聞こえだ。
「おい、8時から訓練だ。ついてこい」
「わかりました」