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もう一度、あなたと【リヴァイ・エルヴィン】

第6章 生きる意味を~数年後の自分~


石造りの建物にあいた穴を見つけるとすかさず潜り込む。

できるだけガスを節約し、動く。

石の通路から出ると下に降り、地面に着地。

オレの考えた撒き方としてはもう少し進んだ先で対人戦をする。

―が、

先回りした調査兵が前にいる。

一匹は撒いたようだが、まだ二匹ついてきている。

やっぱり憲兵団とは動きが違う。

すかさずナイフを取り出すと相手のブレードを隙をつき、どこかへ飛ばす。

身長が155にもみたないオレは、低いところからの攻撃は得意だ。

このままヤれる!

そう思い、ナイフを逆手に持ち替え相手の心臓へ振りかざす―

が、間に入ってきた、いや落ちてきた金髪の男のよって阻止されてしまう。

ギギッ

ナイフ一本とブレード二本ではこちらが不利だ。

「チッ…!」

相手の足を引っかけようとするが届かない。

「っ!」

少しひるんだ隙に、ナイフを持った左腕を掴まれる。

オレも負けてはいられない。

相手の左腕を右手で掴む。

「待て」

青い目をした金髪の男がしゃべってきやがる

「お前の仲間が捕まったようだが…まだやるか?」

は?

周りを見渡す。

そこには調査兵に手錠をかけられ、抑え込まれているレスタがいた。

「チッ…」

ゆっくりとナイフを手放す。

男は満足そうに笑った。















オレはレスタと同じように手錠をはめられ、目の青い男の正面にひざまづくような形となった。

「いくつか質問をさせてもらう。この立体起動装置をどこで手に入れた?」

オレとレスタから外した立体起動装置を持ち上げながら男が話す。

「…」

オレはうつむいたまま何も答えなかった。

「先ほどの立体起動と対人格闘術は見事だった。訓練兵団に入っていたことがあるのか?」

オレは捕まっても、何も話さないことにしていた。



青い目の男が、笑いながら言った。

「ミケ…この光景はどこかで見たな…残念ながら今は本人はいないがな」

「今日は水たまりがない…」

「それもそうだな」

「…」

こいつらは何の話をしているんだ?

「まぁ、あいつのことはまた別の機会に話そう。ミケ。今回はどうするつもりだ。水たまりがないんだろう?」

ガシッ!

「…っ⁉」

頭が大きく揺れて、体がのけぞった。

それで髪を引っ張られたんだとわかった。






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