第4章 もう、離さない
リヴァイ…?
"おとなしくしていてくれればいい"
それはどういう意味だ?
「どういうことだ?オレを蛇にでも売るつもりか?それとも…」
リヴァイはオレの言葉を遮って言った。
「そんなことしねぇよ。黙って俺を受け入れてくれればいい、という意味だ」
「はぁ?わかんねぇよ」
リヴァイはいかにも不機嫌だ、という雰囲気を醸し出しながら、舌打ちをして、昔のリヴァイならばありえない言葉を言い放った。
「チッ…だから黙って俺に犯されてればいいって言ってんだ‼」
こちらを鋭い眼光で睨みながら、近づいてくる。
だが、口だけは違った。
笑っている。
オレは恐怖で竦んだ足を無理やり動かして、後ずさった。
「何するつもりだ…やめろよ…リヴァイ、冗談だろ?笑えねぇよ…?」
俺の言った言葉が全く聞こえないといった様子でズンズンと近づいてくる。
「オレ達は男同士だろ?」
オレの肩を掴んで、壁に押し付け、恍惚とした表情で言った。
「だから何だ?愛し合ってる俺達には、そんなこと関係ねぇだろ?」
オレの服を脱がそうとしてくるリヴァイの両手を掴む。
「愛し合ってる…?待て、お前の言う愛してると、オレの言っている愛してるは多分違う、オレはお前のこと、家族だと思ってる…」
リヴァイの顔からは、先ほどの恍惚とした表情が一瞬で消え去り、今までに見たことのないような恐ろしい表情が浮かんでいた。
ビリッ!
ボタンが飛び散った。
何が起こったのかわからなかった。
だが、さらしを巻いた自身の胸がさらけ出されたことですべてを理解した。
リヴァイがオレの服を破いたのだ。
「俺はお前のこと、ずっと前から欲しくてたまらねぇよ」
「やめろ!やめてくれ!リヴァイ!」
驚いた表情をして、リヴァイがオレの巻いたさらしを見つめる。
「お前、女か…?」
「!…だったらなんだよ…」
「はっ、はは…そりゃよかった。男を抱かなくて済むからな。さぁ、続きをしよう」
オレは必死に抵抗した。
その抵抗をものともせずリヴァイはオレの服を脱がしていく。
オレをさらしとショーツだけの姿にすると、どこから出したのか、縄でオレの手を縛った。
「やめろ!はなせ!ほどけよ!」
「っ!…ここまでそそられるとは思わなかった…ベッドでヤるか…?」
「はなせっ…離して…リヴァイ…」