第3章 違和感
こんのすけ「主さま、一部隊が帰還されました」
「皆無事!?大丈夫!?重症とか…は…ッ」
こんのすけ「主さま」
取り乱す蓮月に、管狐のこんのすけはいつもと変わらない落ち着いた口調で話し出す。
こんのすけ「全員無傷で帰還されました。次の出陣も出来る程元気ですよ」
「…良かった……。」
こんのすけ「それに、皆御守りを持っているので一時は刀剣破壊が防げます。」
「…」
こんのすけ「今日の出陣場は比較的レベルが低い所です。へし切長谷部と宗三左文字に合わせられたのだと思うのですが、
刀剣のレベルを上げるのにはとても遠回りになってしまいます。」
返す言葉がない。
こんのすけ「…気持ちは察しますが、次はもう少しレベルが高い所へ行きましょう」
そう言ってこんのすけは一例し、蓮月の部屋から出ていった。
こんのすけの言葉が心に刺さる。他の男士達も思っている事だろう。でも、それでも…。