第15章 夜明けの空
長谷部が旅に出て四日目。
もう帰ってくる筈なのに、長谷部が帰ってこない。
陸奥守「もうとっくに帰ってくる頃なのに…。」
不安な表情を見せる陸奥守に蓮月はとても落ち着いていた。
「主命、果たす男だから、大丈夫。」
陸奥守「…まっこと、主は強くなったのう!」
陸奥守はわしゃわしゃと優しく力強く蓮月の頭を撫でた。
陸奥守「でも不安がってるのは分かってるきに、あまり無理はいかんぜよ」
「…流石初期刀…。」
陸奥守「一応な、長谷部よりかわしの方がおんしゃあと長くいるきに!わしも負けてらんないぜよ!!」
「…陸奥守にはいつも感謝してるよ、その…ありがとうむっちゃん!」
ニッと見せる笑顔に陸奥守はまた頭を撫でた。