第14章 歩み
「女子力…今私に言ってはいけない単語を…!!」
怒り出す蓮月にはいはいとあしらい、「少しじっとしてて下さい。」と蓮月に指示をした。
膨れながらも蓮月は指定された鏡の前に座る。
宗三は何かを取り出すと器用に蓮月の髪を結っていく。
宗三「はい、出来ましたよ。」
鏡を見ると、ただ下ろしていた髪をハーフアップにし桃色の髪紐で綺麗に結われていた。
「わあ!可愛い!!」
宗三「少しは女の子らしいとは思いますよ。その髪紐はあげます」
「え?」
宗三「プレゼント、ですよ」
宗三の言葉にとても喜ぶ蓮月。つい宗三も笑みが零れた。
長谷部「あああああ主!!!俺からも!!!ぷれぜんとあります!!!」
宗三を押し退け蓮月の前に差し出す。
長谷部「失礼しますね。」
長谷部は取り出した紫色の布を広げ蓮月の肩に優しく掛けた。